土地家屋調査士臼井章事務所 臼井様(栃木県)
お使いのGNSS受信機「T300plus」・マルチコントローラー「サーベイマスター」の実際の使用例を教えていただけますか?
ー補正配信サービス(Ntrip-RRS=ALLES・ichimill)を利用して、足利地区で圃場の現況を測量しました。
現地ではサーベイマスター上で点間を結線しながら、全759点を約1時間半で測ることができ、T300plusのIMU補正機能の作業性の高さを実感しました。またサーベイマスター画面上で常に捕獲衛星数や標準偏差といった測位品質を確認しながら測定できるので安心して作業を進めることができました。
GNSS導入の経緯を教えてください。
ー2022年夏に調査士会の研修で、GNSS測量が身近で手頃であることを知りました。
栃木県では他県に比べ調査士事務所のGNSS導入が遅れていることもあり、他県調査士のGNSS測量機使用例を参考に検討を続けていました。業務上1人作業の現場が多く、時間をかけて高精度な世界測地系座標が得られるスタティック法よりも、1台で簡易に現況を測れるRRSとトータルステーションの併用が時間効率を高められると考えました。
導入のきっかけは?
ー川岸精機堂 若生さんからT300plusを紹介され、デモンストレーションで近隣の街区基準点を実測し、
成果座標と比較した際に非常に近しい座標値が得られたことで精度面の正確性に納得しました。また、従来は機械移動が伴うトータルステーションで観測していた歩車道境界ブロック・U字溝などの現況平面測量は、デモで体感したIMU補正機能が時間短縮に大いに有効だと確信しました。
今後、活用してみたい機能などはありますか?
ー今日の実習で、ローカライゼーションの自動ペアリング機能がとても簡単だと感じました。任意座標を扱う現場や14条地図の基準点探しなどで杭打ち(誘導)機能を試してみたいです。
【川岸精機堂 若生様インタビュー】はこちら
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